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紫の履歴書

紫の履歴書

紫の履歴書

作家
美輪明宏
出版社
河出興産
発売日
1992-11-01
ISBN
9784943843641
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紫の履歴書 / 感想・レビュー

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ヨーコ・オクダ

なぜか、お義父さんがうちへの誕生日プレゼントとして送ってきはった!?美輪サマの自伝…なんやけど、不思議な感じ。時間軸の前後があったり、突然、詩の形で表現したりして「おや?」とか「えっ?」とか心を揺さぶってくる。長崎での戦争の様子、成功するまで、いや、成功してからも何度も訪れる苦しく、貧しい時期。いつも美輪サマは美しく、男性たちに愛され、美しいモノを愛し、描き、歌い続け、そして信心する…。普通はみんな「盛って」書きたがるところを、美輪サマは「書き控えて」コレやから…ホンマはもっと波瀾万丈やったんやろなぁ。

2021/11/06

キー

1968年刊行、美輪明宏氏(当時は丸山明宏氏)初の著書を、1992年に再再単行本化したもの。 何しろ、美輪様が、まだ33歳の時の著書なので、まだ文章が若い、というか、自叙伝なのに、途中所々で詩になったりする、という、ちょっと不思議な構成です。 一人の美少年が、美しく成長、歌手として俳優として成功するまでを描いた、サクセス・ストーリーが、複雑な家庭環境、長崎での戦争体験、上京してからの苦労、という苦いエピソードと、中学1年生からずっと男性からモテ続けるという恋愛エピソードで綴られています。

2020/10/06

matun

美輪明宏さんの半生の履歴。激動の時代と強烈な個性すべてを受け止め生きるのはどれだけ大変な事だったのでしょうか。失望も悲しみも怒りも喜びも陶酔も湧き上がる暖かい愛も全てが濃厚で読後何年経っても心に残ります。私も自分の人生逃げずに受けきろうと思った一冊です

ybhkr

随分昔に読んだけど再読してみて(いただいたので)覚えていたのは結核の彼とのやりとりのあたり。他はぼんやり思い出したり出さなかったり。前回は最後まで読んでいなかったので宗教のあたりとヨイトマケのエピソードが新鮮だった。Lさん、第一印象は最悪だったけど今の美輪さんを構築するための基礎を築いた重要人物ですね。もしこの本をどこかでお読みになっていたら、にんまりしちゃうんじゃないでしょうか。立派に源氏の君ですよ。浮気しないだけ源氏の君よりいいくらい。初版昭和41年から改定を重ねて読みつがれてる理由はなんとなくわかる

2015/01/22

RINA@愉しみたい冬そして年末年始

美輪明宏という一人のアーティストの生きざまとその半生の記録。生まれついた特殊な環境。戦争、そして原爆という悪夢。貧しさの中つっぱって虚勢を張り続けた若き日。著名人や芸術家から愛された華やかできらびやかな交友。表現することにひたすらこだわり、名曲「ヨイトマケの唄」に込められた深く熱き想い。全てが激動、尚且つ限りなく稀有、そして眩しい命の輝き。これはまさしく、一人の人間が辿った魂の変遷の記録だ。

2013/05/11

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