追憶の泰安洋行 細野晴臣が76年に残した名盤の深層を探る (ミュージック・マガジンの本)
追憶の泰安洋行 細野晴臣が76年に残した名盤の深層を探る (ミュージック・マガジンの本) / 感想・レビュー
阿部義彦
細野晴臣さんの衝撃作「泰安洋行」に関するあれこれを、今は亡き著者は関係者による証言で解き明かしてくれます。私も中学時代に発売と同時に買って愛聴してました。最初はなんじゃこりゃ?という驚きの方が多かったですが、何度も聴き込むことによって自分の名盤にしたという思い入れも。当時の細野さん、浮いてましたねー。なんて、、トロピカル三部作のど真ん中で一番熱量の多いこのアルバム、いかにして生まれたかが手に取るようにわかります。著者は私と同じ歳で、ご冥福をお祈りします。マイフェイバリットは「チャウチャウドッグ」です。
2020/07/23
さえきかずひこ
信じられないほどの名著。読みましょう。
2023/08/24
halfpint
読むための時間を取ってようやく読み切った。思いのほか時間がかかるので諸姉諸兄はご注意を。なぜかといえばネチネチと進む記述と並行して楽曲をネチネチ聞きたくなるから。この本以前と以降では「細野トロピカル3部作」の聞こえが変わって、もう戻らないけど、それは音楽好きにとっておおむね悦ばしい変化ならんと思うので、(とくにわたしのような「なんでおもしろいんだろう」とうっすら思ってたような甘々の)細野さんファン諸姉諸兄におすすめです、夏の後半たっぷり楽しむ課題図書に。フェイバリットは、やっぱ「ルーチューガンボ」で。
2020/08/18
sakwai
YMOで細野さんを知って遡ってはっぴいえんどやソロ作を聞いた私のような人間には、当初はこれが細野さん?という違和感が拭えなかったものだ。だから著者のように時系列に沿って細野さんの音楽をフォローしている人が羨ましい。本書は「泰安洋行」について語り尽くすというニッチな本だが、多くの関係者の証言のおかげで、著者の身勝手な思い込みみたいなものはほとんどない。むしろその愛情の深さに感心する。私が言うのも妙だが、ここまで作品を愛されてきっと細野さんも音楽家冥利に尽きるのではないか。もちろん読者も幸福になる本。合掌。
2022/02/20
古墳くん
愛に溢れるステキな本でした。r.i.p
2020/08/09
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