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最後の「ああでもなくこうでもなく」: そして、時代は続いて行く

最後の「ああでもなくこうでもなく」: そして、時代は続いて行く

最後の「ああでもなくこうでもなく」: そして、時代は続いて行く

作家
橋本治
出版社
マドラ出版
発売日
2008-10-01
ISBN
9784944079766
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最後の「ああでもなくこうでもなく」: そして、時代は続いて行く / 感想・レビュー

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yasubei

「「個々人のありよう」を問題にしないような生き方をずーっと続けていて、ある時突然「個々人のありように従って生きて下さい」と言われたって、無理だよ。何の訓練もしていない人間が、いきなり雪山の麓に放り出されて「登って下さい」と言われてるようなもんだ。「野垂れ死にしなさい」と言われてるようなもんだ(p47)」

2024/02/11

furugenyo

『広告批評』(2009年4月号で休刊)に掲載した時評。橋本治を初めて読んだが、日々の出来事を「まとめて考える」か「保留にする」か、ということをとてもうまく使い分ける人だなと思った。自分の世界に関係することを徹底して考えて、その経緯を丁寧に書いてくれるのでなるほどと思ってしまう。世代の違いが断絶を生むのではないんだな。 既刊を遡って読んでみたい。

2010/01/14

こにいせ

以前、広告批評に掲載されていた時評を読んで、橋本治ってリベラルな人なんだな、って勝手に思っていた。こうして通しで読むと、それは違う。この人は「右」でも「左」でもなく、「真ん中」でもない。「外っかわ」の人である。だからこそ、「折衷案でいいじゃん」という視点が可能である。時評再開して欲しいものである。

2009/10/02

kkkk

この連載が掲載されていた『広告批評』は、時流の中にある小さな防波堤のような一冊だった。この連載が明らかに当時の時代とはマッチしてはいなかったが、時が過ぎ、この十年で起こったこと、変わったこと、すべてがここで予見されていたようにも思う。分からないことがあったらこの一冊へ。

2018/12/06

どみ

橋本治さんの訃報に際して読み返しました。やっぱり橋本治、好きだなぁ。同調圧力の息苦しさで苦しかった時には、ずいぶん助けられました。本の中からきれいないい風が吹いてくるようだった。大きな知性、自由な感性、地に足のついた寛容さ。大好きでした。ありがとう。 それにしても平成最後の年に逝ってしまうなんてね…人生の引き際のタイミングが鮮やかすぎますよ。寂しいです。 心よりご冥福をお祈り致します。

2019/01/30

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