立往生のすすめ
立往生のすすめ / 感想・レビュー
西澤 隆
若狭のおおい町にある「若洲一滴文庫」で行われたトークライブ「幻夢一夜」の95年の様子を納めた一冊。並ぶ名前は鬼籍に入られた方や大御所ばかりだけれど、それが「倉本聰が還暦を迎える」くらいの頃なわけだからみなさんまだまだ若さを残していてやりとりも遠慮がなく「祭り上げられていない」感じ。この小屋の中の時間は刺激的だっただろうなあ。話し言葉ならではの軽口は文字にしてしまうと違和感を感じるところも多々あるのだけれど(特に筑紫哲也の軽口は市井で働く人への敬意がない!)それはそれ。そこにその場だけのライブ感を感じます。
2014/09/26
呑司 ゛クリケット“苅岡
筑紫哲也と倉本聡が還暦の頃、水上勉の喜寿を祝うために集い話したことを記録した本。還暦を過ぎ自身を省みることの一助になると思い手に取ったが、大作家の話は、仮にヨタ話であっても得る所が多い。我が身の残された時間に思いを馳せながら読んだ。
2021/04/18
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