ホラホラ、これが僕の骨 中原中也ベスト詩集
ホラホラ、これが僕の骨 中原中也ベスト詩集 / 感想・レビュー
tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。
なぜ彼の言葉はこんなにも、 こころのひだに届くのだろう。 彼の霊魂が彼の骨をみつめているからかしら? デザイン、製本、装丁も素晴らしい。中也の珠玉の詩を更に引き立たせている。 使用されている紙質、 「ファイバーラッファー」という技術が施されたギザギザな本の断面。 手に取った時、これには感動した。 日本ブックデザイン賞2018 一般の部「ブックデザイン・パブリッシング部門」で入選している。 ☆10.0 (5点満点ですが)
2021/02/10
旅するランナー
えもいはれない孤独感・焦燥感を味わい、ポカポカポカポカ暖かみのあるリズムとリフレインを楽しむ。彼の心の呟きをゆっくりと聴くことになる。愛詩精神溢れる装丁も素敵です。
2017/10/29
あじ
中也に付き従う、亡き幼子の影が常にあった。座標を確認するように、まま空を見上げる心象深い詩集。★ファイバーラッファという技術を駆使し本の天、地、小口に、綿雪がかぶさったような切り口を施しているのが特徴(経年で古びる様が味わえる)。★ネット上で本書の朗読が聴けます。また解説も付随しているので、読解のサポートも万全。シリーズ化して欲しい素敵な書籍です。【拝借本】
2018/03/17
テツ
中原中也といえばめちゃくちゃな私生活と狂人としか思えない他者への態度だけれど(太宰いじめが有名だけれど他にもてんこもり) その裏には亡くした愛児を常に感じながら孤独と焦燥とに挟まれ俯瞰した世界が広がる。生きることは悲喜交交全てまとめてガラス細工のように儚くて美しい。世界は人の数と同じだけ存在しているけれど、他の世界を覗くためにはこうして言葉を介するしかないという事実に改めて感動する。喜びも悲しみもひっくるめて美しい世界を感じたい。そしてこうして言葉に変換することで誰かに自身の世界を旅してほしい。
2020/06/08
ANE
ひどいタイトルですが、中身は中原中也なので安心です。やけっぱちポエム。字が大きくて、とても読みやすい。
2019/02/24
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