カリフォルニア・レストラン夢時代
カリフォルニア・レストラン夢時代 / 感想・レビュー
きゅー
シリーズ3冊目。彼らの文章のエキセントリックにはずいぶん楽しめられたが、逆に苛々させられたことも事実だ。本書にはカリフォルニア、その真髄のビバリーヒルズの豪華レストランが軒を連ねており、単なる観光ガイドではない。私はこの著作をレストランに関するものだとは見なさず、日本語が新しい言説を手に入れようとアメリカという国、作詞家という経歴を媒介にした、実験的な書物だと見なすしかなかった。これほどペダンチックで、富と名声を誇示し、なおかつ刺激的な書物に出会うことは稀だ。そのような意味で貴重な一冊ではあった。
2014/05/01
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