つげ義春漫画術 上
つげ義春漫画術 上 / 感想・レビュー
gtn
「異様とか異常とかは、現在でもまったく関心がない」と語るつげ氏。だから初期の作品は、手塚調であったり白土調であったり、作風に拘りがなく、まさに職人が食うために商品を生み出している感あり。しかし、その作品へのアプローチが、後に、自身の思想を表現する上で吉と出たのでは。拘りがないが故に、既成の枠にとらわれず済んだとみる。
2020/12/12
内島菫
つげ義春と権藤晋の間柄も垣間見させる聞き書き。つげのデビュー以前から年代順につげの作品と、彼の生活(お金のこと、女性関係、弟・つげ忠男のこと、他の漫画家との関係)や読んだ小説・漫画、見た映画等について語られていく。少なくとも私はほとんど触れたことのない小説や漫画、映画がでてきて、それらに対する註もあり、1950年代から60年代当時の文化の一端がうかがえて面白い。漫画の歴史の中で重要であるはずの貸本漫画がいったいどういうものであったのか、そんな意味付けなどそぐわないと思わせるほど、
2019/09/19
にゃおまる
古本屋で見つけて即買い。 こんな本があったとは…つげ義春がこんなに話してるなんて!! つげさん自体はこのインタビューにも興味なさそう(笑) しかし、つげさんの時代背景がポロポロ出てきて非常に面白い。 つげワールドにノスタルジックで陰鬱な何とも言えないドロッとしたものが絡み付いてくる。 下巻も楽しみである。
2018/01/19
アブストラ
権藤晋がつげにインタビューした本。つげの半生と、作品ごとの成立過程や内容についての議論。
nyan
つげ作品が年代を追って、インタビューされているところが面白かった。
2011/02/02
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