マリー・ローランサン作品集
マリー・ローランサン作品集 / 感想・レビュー
ブラフ
【図書館】いわさきちひろが影響を受けた女性画家マリー・ローランサンの生涯を、彼女の作品と共に辿って行く作品集。スペイン亡命時代の作品は、ピンクと青を使いながらもモチーフや作品全体はグレーが多く、全体的に女性の瞳は虚ろで影のある作品が多い。フランスに帰国してからは、描かれる女性の表情は微笑みを湛え、たおやかで柔らかいタッチとなり、さらに緑や黄色など色彩も増え華やかな作風に変わる。それでもやはりグレー、ピンク、青が基調路線であるにもかかわらず、作者の置かれた環境・精神状態でこんなに印象が変わるのだと驚く。
2016/09/09
ひかり
初期のピカソの影響を受けたようなタッチで描かれるどこか孤独を感じさせる絵や、亡命時代の憂いを帯びた表情の女性たちの絵も素敵だけれど、やはり1920年代~のパステルカラーの明るい絵が良い。晩年になると女性の表情が柔らかいタッチで描かれているような気がして特に好き。
2016/05/21
くるみ
マリー・ローランサンは以前伝記を読んでいて気になった画家さん。去年ホテルニューオータニーにも行きました。何を隠そうその山崎洋子さんの伝記を手に取った理由は装丁画に惹かれてのこと。この灰色とピンクの世界が好き!そしてモチーフもかわいいものばかり。陸奥A子さんの漫画や太宰治の斜陽にも出てくる。こんな風に好きなものが重なって出てくるのが楽しいし、こういうテイストの人がマリー・ローランサンを好きなんだと分かるとかなり興奮する。が、今調べたら2019/1/14で美術館は閉館!悲しいです。
2019/01/19
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