かたりべからす~世界の愛しかた、伝えかた
かたりべからす~世界の愛しかた、伝えかた / 感想・レビュー
朝日堂
ウチダゴウによる絵本。カラスに「世界を見るモノ」という使命を負わせ、その視点を描いた作品。カラスはほとほと疲れている。町の憂鬱、人々の沈黙、世界の混沌、そしてもう見ていられないと神様に嘆く。しかし神様はまだ見るべきものがあると応える。そして大切なメッセージをカラスに伝える。5分もあれば読めるし、その大切なメッセージというものも、あっと驚くような発見ではない。当り前のことである。しかし何かしら自分を立ち止まらせるものがあったことは事実である。絵本というものはそういうものなのかもしれない。
2013/07/01
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