震災から語る――別冊思想地図β ニコ生対談本シリーズ1 (別冊思想地図β ニコ生対談本シリーズ # 1)
震災から語る――別冊思想地図β ニコ生対談本シリーズ1 (別冊思想地図β ニコ生対談本シリーズ # 1)
- 作家
- 出版社
- コンテクチュアズ
- 発売日
- 2012-01-01
- ISBN
- 9784990524326
震災から語る――別冊思想地図β ニコ生対談本シリーズ1 (別冊思想地図β ニコ生対談本シリーズ # 1) / 感想・レビュー
nbhd
福島の詩人・和合亮一さんの言葉が引っかかった。この引っかかりのネガポジがまだよくわからない。「(震災後)直接性をもって、ダイレクトに相手に届くような言葉でなければ、目の前で起きているたくさんの事象をリアルタイムにドキュメントとして届けることができないと感じました。言わばそれは文学言語というよりは情報言語に限りなく近づいていくことになります。でもそれを用いてあくまでも詩に書いていくことで、つまりは情報の反対側に位置する、現在を映すテキストを生み出すことができないだろうかと、ずっとそれを追いかけてきました」。
2021/01/29
v&b
対談集。なので繰り返し読みたいし、そういうつくりになっている(気がする)。津田さんとの対談はもちろん、竹熊氏との対談も極めてオーソドックスだけれど大事なことが書かれていると感じた。元の放送のアーカイヴとしても、優れているのでは。
2012/02/19
T-山岡
本書のベースがニコ生での対談というフランクな形式ということもあってか、床屋談義的な体制批判に感じられる部分が少し気にかかったが、それでも震災後の日本を捉えるキーワードは色々と出てきているように思う。竹熊健太郎氏との対談での「終わりなき日常の終焉」という話題については自分も震災直後はそのように感じたが、震災の直接の影響を日常的に感じることのない地域に身を置いている現在の自分にとっては「終わりなき日常は(目に見えない範囲で少しずつ地盤沈下を起こしつつも)やはりこれからも続いていく」ように感じられる。
2012/02/11
kokoberu
ニコ生で放送された東氏と各氏の対談書き起こし。どれも面白かったが、和合氏との対談中に出ていた「喪にふくす」という言葉が印象的。震災からもうすぐ一年、喪失を抱えることが出来たのかを自問してしまう。
2012/01/20
MR直毛
和合・・被害の埋め合わせ、いかに前に進むかという以前に「喪の作業、儀式」が求められている。喪を通じた連帯の構築がかけているという指摘。口で言うのはたやすいが、国民を巻き込む儀式が表現できないのが最大の問題なのでは?そして、その儀式性の確立に「建築」が携わることが求められるのではないか?? 津田・・山本理顕の指摘が補強された感じ。放っておいての感覚の生みの元凶はまさに労働住宅的な住宅環境(、建築環境)として物化されたことによるものだと感じる。みんなが思っている以上に(住宅)建築がやらかした影響は大きい(?)
2014/12/26
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