マンガまさかの福澤諭吉 下
マンガまさかの福澤諭吉 下 / 感想・レビュー
さらば火野正平・寺
福沢諭吉批判漫画下巻。諭吉の発言の数々に驚くばかりである。昔、荒俣宏が「諭吉は明治15年以降はただのオヤジですよ」と言っていたのを思い出す。そうなのだ。『福翁自伝』に見る幕末の若き諭吉はフットワークの軽い見事な人である。しかし明治になり老いて欠点が熟成したのだ。それはあたかもかつてあんなに面白かったコメディアンが老いてテレビの老害になる姿の様だ。松陰も龍馬も高杉も土方歳三も長生きしたらきっと迷惑爺さんだっただろう。この本に諭吉が勝海舟に借金を断られる話が出てくる。思えば勝は老いても立派な人である。面白い。
2017/07/12
がんぞ
肖像が1万円札なのが我慢ならない安川寿之輔氏の論説を漫画化。ストーリー展開では、慶應義塾大学の卒業生(親米保守派?)が簡単に「創始者は妄言の狂人」と説伏されるのがシュールレアリズム。「そんな朝鮮の主権を無視すること言ったの」「許せないわ」、許せないのは朝鮮土人で国際感覚もなく新聞がないから世論もなく、少し開明した20世紀には併合を誇らしく受け入れていたのに。日清・日露戦争は朝鮮のためにしたのに。満州国建国も。戦争の勝利に戦利品は当然。自力戦争も出来ない下等民族は食物/21世紀に米国の後ろ盾なくなった南朝鮮
2017/08/22
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