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編集の提案

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作家
津野海太郎
宮田文久
川谷光平
出版社
株式会社黒鳥社
発売日
2022-03-15
ISBN
9784991126086
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編集の提案 / 感想・レビュー

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doji

編集者特有の悩みというか、作業や仕事における細々とした迷いや逡巡を掬ってくれるような語りばかりで、なんだかとても気持ちが楽になる本だった。テープ起こしから原稿を書くという行為をはじめ、視点としての編集のあり方という俯瞰視点まで、とても幅広く書かれている。最期の若林さん宮田さんとの鼎談も頷きながら読んでしまったし、答えのないウェブ編集という仕事は、これからもっとそのあり方を問うていかないとなと、我が身を振り返って思った。

2022/07/11

読書熊

大昔の論考なのに古びない。不思議な感覚

2022/11/03

鴨長石

恥ずかしながら津野海太郎という編集者を今まで知らなかった。本書は1970年代から2000年ごろまでに書かれた文章を集めたものだというが、驚くほど現代でも通用する編集論となっている。一番最初に置かれた「テープおこしの宇宙」がのっけから強烈だ。話し言葉と書き言葉の「あいだ」に何らかの本質があるというのは見事な直観で、テープおこしを日常的に行う編集者だからこその視点と言える。電子書籍についてもすでに鋭い考察を放っている。グーテンベルク以来の「固定」とは異なる本のあり方を、これからも人類は模索していくのだろう。

2022/05/26

Go Extreme

実用本位の夢 取材して、演出する: テープおこしの宇宙 座談会は笑う 初歩のインタビュー術 雑誌はつくるほうがいい 人とかかわる、固定観念を脱する: 太い指とからっぽの部屋 植草甚一さんの革トランク 編集者としての植草甚一 テクノロジーと歩む: シロウトがつくったマニュアル フランケンシュタインの相対性原理 パソコン通信で対話 変化を編集する→変わる: 本の野蛮状態のさきへ 森の印刷所 世界の書 複製技術は時を超える: 印刷は編集の敵にあらず 子ども百科のつくりかた 晩年の運動 編集者というくせのゆくえ

2022/05/08

しょうや

雑誌は編集者たちの演技を見せるもの、編集部内の架空のムードを読者に見せる演劇的なもの、という趣旨の章がとても印象に残っている。テープ起こしやインタビューについての章もなかなかに興味深かった。編集者というものが非常に主体的な存在であるし、映画作りにも似たニュアンスとフロウが重視される仕事だということも読み取れた。マニュアルについての章も、私自身が技術者なので学びがあった。

2024/01/25

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