お笑い芸人をする傍ら、純文学小説を書き続け、YouTubeで文学紹介をする斉藤紳士。お笑い芸人ならではの〈文学紹介〉はまさに一人演劇。軽妙な語り口と、上品なツッコミと、乾いた笑い声。純文学を面白く読む方法を伝授してくれる、「斉藤紳士のガチ文学レビュー」の世界へようこそ。
『グレート・ギャッツビー』(フィッツジェラルド/新潮社) 『読書家が選ぶ世界文学ベスト10』のような企画があると必ずといっていいほどランクインする作品があるが、ス…
文芸・カルチャー
2024/12/2
『限りなく透明に近いブルー』(村上龍/村上龍電子本製作所) はじめまして。 芸人活動を細々と続けながら、文学系のYouTubeをしています斉藤紳士という者です。 今まで数…
文芸・カルチャー
2024/3/25
『風の歌を聴け』(村上春樹/講談社) 毎年ノーベル文学賞が発表される時期には必ず名前が挙げられる日本人作家がいる。 本当にノミネートされているのか真偽のほどは分か…
文芸・カルチャー
2024/4/8
『ノルウェイの森』(村上春樹/講談社) 僕は三十七歳で、そのときボーイング747のシートに座っていた。 飛行機が着地を完了すると禁煙のサインが消え、天井のスピーカー…
文芸・カルチャー
2024/4/22
『雪国』(川端康成/KADOKAWA) 日本一有名な小説の書き出しとは?というアンケートをとれば文句なく一位を獲るのはこの名文だろう。 国境の長いトンネルを抜けると雪国で…
文芸・カルチャー
2024/5/6
『罪と罰』(ドストエフスキー/光文社) 「読書好きなら読んでおかないと」と言われる小説の代表格、それがフョードル・ドストエフスキーの『罪と罰』ではないでしょうか…
文芸・カルチャー
2024/5/20
『異邦人』(カミュ:著、窪田啓作:訳/新潮社) 今回はフランスを代表する作家アルベール・カミュの代表作のひとつ『異邦人』を紹介します。 カミュの代表作である本作や…
文芸・カルチャー
2024/6/3
『ライ麦畑でつかまえて』(J.D.サリンジャー:著、野崎孝:訳/白水社) 普段から小説を読まない人でもこの小説のタイトルぐらいは聞いたことがあると思います。 それほど…
文芸・カルチャー
2024/6/17
『死者の奢り・飼育』(大江健三郎/新潮社) 日本を代表する作家の一人、ノーベル文学賞受賞作家の大江健三郎の代表作を紹介します。 今回紹介する『飼育』は大江健三郎の…
文芸・カルチャー
2024/7/1
『走れメロス』(太宰治/KADOKAWA) 太宰治の名作「走れメロス」と聞くとだいたいの人は「友のために走り続けた男の友情物語」と答えると思います。 もちろんそういった側…
文芸・カルチャー
2024/7/15
『タイタンの妖女』(カート・ヴォネガット/早川書房) 小説家でありながら常に「笑い」を意識していた男、それがカート・ヴォネガットである。 彼は自著の中でこう発言し…
文芸・カルチャー
2024/7/29
『変身』(フランツ・カフカ/新潮社) フランツ・カフカは現在のチェコ出身の小説家で世界的文豪である。 文学を自分の天職だと考えていたカフカはしかし表面的には平凡な…
文芸・カルチャー
2024/8/12
『鼻/外套/査察官』(ゴーゴリ/光文社) 「我々はみんなゴーゴリの『外套』から出てきた」 ドストエフスキーにこう言わしめるほどの名作、それがゴーゴリの『外套』であ…
文芸・カルチャー
2024/8/26
『坊っちゃん』(夏目漱石/新潮社) コンプライアンス全盛の現代において、一番勢いのある芸人は粗品(霜降り明星)である。 ……と言い切るのにはやや問題があるかもしれな…
文芸・カルチャー
2024/9/9
『幽霊たち』(ポール・オースター/新潮社) 「シティ派」というともはや死語のように聞こえるかもしれないが、ポール・オースターはモダンでスタイリッシュで洗練された…
文芸・カルチャー
2024/9/23
『金閣寺』(三島由紀夫/新潮社) 日本文学史に金字塔のように聳える不朽の名作、それが三島由紀夫の『金閣寺』である。 実際に起きた金閣寺の放火事件に材を取った作品で…
文芸・カルチャー
2024/10/7
『老人と海』(ヘミングウェイ/新潮社) その昔、馬鹿の番付けてぇやつがありましてね。 西の大関は「醤油を三升飲んだ奴」ってんでこいつはどう考えても馬鹿だ。こいつを…
文芸・カルチャー
2024/10/21
『伊豆の踊子』(川端康成/新潮社) 日本人初のノーベル文学賞受賞者である川端康成は日本を代表する小説家である。 その川端康成の代表作といえば「雪国」と「伊豆の踊子…
文芸・カルチャー
2024/11/4
『百年の孤独』(ガブリエル・ガルシア=マルケス/新潮社) 今年話題になった書籍を選べ、と言われたら迷わず挙げられるのがガルシア=マルケスの『百年の孤独』だろう。 …
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2024/11/18
『グレート・ギャッツビー』(フィッツジェラルド/新潮社) 『読書家が選ぶ世界文学ベスト10』のような企画があると必ずといっていいほどランクインする作品があるが、ス…
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2024/12/2
キングダム 74
【推しの子】 16
ブルーロック(32)