伊藤淳史「猫との芝居は驚きの連続。説得力のある場面を撮らせてもらえました」
毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、人気スマホアプリがまさかの実写化で話題を呼んでいる映画『ねこあつめの家』(4月8日公開)に主演している伊藤淳史さん。おすすめの雑誌『月刊エアライン』とともに、熱い飛行機愛を語ってもらった。 「『小説家』をせっちしました。」がうたい文句の映画『ねこあつめの家』。原作は累計1900万ダウンロードを突破した人気スマホアプリだ。庭先におもちゃやエサを設置し、猫たちが集まってくるのをゆるく待つアプリが、ほのぼのかわいい猫たちを堪能しながらスランプに陥った小説家の心の再起を描くハートフルストーリーと姿を変えた。 「僕は主人公の佐久本のように、出口の見えないトンネルに入ってしまって光が見つけられないという絶望的な状況に陥った経験はありません。小説家と役者は全然ちがう仕事ですが、自分次第で仕事が決まってしまうプレッシャーは似ていると思いました。佐久本が書けずにいる限り作品は完成しないし、僕がちゃんと芝居できないとやっぱり作品も中途半端…