井上荒野
- 職業・肩書き
- 作家
- ふりがな
- いのうえ・あれの
プロフィール
最終更新 : 2019-11-18
1961年東京都生まれ。父は作家の井上光晴。成蹊大学卒業。1989年「わたしのヌレエフ」で「第1回フェミナ賞」を受賞しデビュー。デビュー後しばらく小説が書けない時期があったものの、2001年の再起後には次々と賞を受賞した。2004年『潤一』で「第11回島清恋愛文学賞」、2008年『切羽へ』で「第139回直木賞」、2011年『そこへ行くな』で「第6回中央公論文芸賞」、2016年『赤へ』で「柴田錬三郎賞」、2018年『その話は今日はやめておきましょう』で「織田作之助賞」を受賞。
著作には、2002年発売の『ひどい感じ――父・井上光晴』(講談社)のように、著者自身の父親など身近な人物が登場する作品がある。2019年発売の『あちらにいる鬼』(朝日新聞出版)は、著者の母親と父親、父親と長期間恋愛関係にあった作家の瀬戸内寂聴氏をモデルにした作品。瀬戸内寂聴氏からも推薦され、作家生活30周年記念作品となった。2012年発売の結婚詐欺をテーマにした『結婚』(KADOKAWA)は、父である井上光晴の同名小説に対してオマージュを捧げたことも特徴の長編小説。2016年に文庫が発売、2017年に映画化された。2016年発売の『綴られる愛人』(集英社)では、恋愛サスペンスとして新境地を開拓。
ほかに『もう切るわ』『グラジオラスの耳』『つやのよる』『しかたのない水』『誰よりも美しい妻』『森のなかのママ』『ベーコン』『夜を着る』『雉猫心中』『静子の日常』『だれかの木琴』『虫娘』『悪い恋人』『リストランテアモーレ』『ママがやった』『あなたならどうする』『夜をぶっとばせ』『キャベツ炒めに捧ぐ』など著書多数。また1999年に発売したデブラ・フレイジャー作の絵本『あなたがうまれたひ』(福音館書店)では翻訳を担当。
受賞歴
最終更新 : 2018-6-8
- 1989年
- 『わたしのヌレエフ』第1回フェミナ賞
- 2004年
- 『潤一』第11回島清恋愛文学賞
- 2008年
- 『切羽へ』第139回直木賞
- 2011年
- 『そこへ行くな』第6回中央公論文芸賞
- 2016年
- 『赤へ』第29回柴田錬三郎賞