永山絢斗「舞台へのチャレンジ、この法廷劇の傑作を演じ切ることで、自分のなかの意識がきっと変わる」
世界中の劇作家たちにも影響を与え続けている法廷劇の金字塔『十二人の怒れる男』。9月よりBunkamuraシアターコクーンにて上演される、その緊迫の会話劇の舞台に立つ永山絢斗さんが、毎月3人の旬なゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』に登場してくれました。外出自粛期間中に訪れた本との新鮮な出会い、そして7年ぶりの出演となる舞台作についてお話を伺いました。 永山絢斗 ながやま・けんと●1989年、東京都生まれ。2010年、初主演を務めた映画『ソフトボーイ』で日本アカデミー賞・新人俳優賞を受賞。出演作にドラマ『初めて恋をした日に読む話』、映画『泣き虫しょったんの奇跡』、『海辺の生と死』など。待機作に映画『峠最後のサムライ』『連続ドラマWコールドケース3 ~真実の扉~』。 「上巻を手にしたあと、仕事が忙しくて少し止まっていたんですけど、外出自粛期間中に、中巻、下巻と一気に読みました。花村萬月さんの作品を読んだのは初めてだったのですが、いや、もう、ちょっとヤバかったですね」 高校生の頃、『ノルウェイの森』を読んで以来、村上春樹作品…