横田順彌
- 職業・肩書き
- タレント・その他
- ふりがな
- よこた・じゅんや
プロフィール
最終更新 : 2019-11-18
1945年、佐賀県生まれ、東京育ち。法政大学法学部卒。1971年、デビュー作となる『宇宙通信X計画』を発表し、SF作家としてのキャリアをスタート。ナンセンスな作風とユーモアを交えたSF作品を次々に発表し、独自のスタイルである「ハチャハチャSF」を確立する。1987年に『快男児押川春浪』を出版。日本のSF小説の第一人者である押川春浪の、波瀾に満ちた生涯を描いたこの作品で日本SF大賞を受賞する。
1979年、日本SF作家クラブへ入会。クラブの入会許可を伝えたとされる筒井康隆氏を始め、多数の先輩たちと家族同然の付き合いをし、親交を深めていったというエピソードをもつ。1991年には、山田正紀氏の後任として同会の第10代事務局長に就任する。
日本古典SF研究のパイオニアとしてもその名を知られており、明治文化史の研究に従事。2011年出版の『近代日本奇想小説史 明治篇』では第32回日本SF大賞特別賞、第24回大衆文学研究賞、第56回日本推理作家協会賞と複数受賞。さらに日本図書館協会選定図書に指定される。また、2017年8月刊行の『時の幻影館・星影の伝説』、9月刊行の『夢の陽炎館・水晶の涙雫』、10月刊行の『風の月光館・惜別の祝宴』を三部作とした横田順彌明治小説コレクションを発表する。本シリーズは、伊藤博文や乃木希典など、明治時代の中心的人物が登場するSFミステリで、時代を超えて楽しめるSFものとして多くの人気を集めている。
「ヨコジュン」の愛称でファンから親しまれ、晩年にも雑誌で連載を担当し精力的に活動。2019年1月、心不全のため73歳で死去。