橋本愛が12年ぶりに『告白』と"再会"。限定特装版&Audible配信記念・湊かなえ×橋本愛対談
文庫だけで300万部を突破し、海外でも高く評価されている湊かなえさんのデビュー作『告白』。『呪術廻戦』著者・芥見下々さんの描き下ろしイラストによる限定幅広帯バージョンや、国内初となる特殊装丁の豪華限定本が発売され、刊行から15年経った今も、注目を集める作品だ。さらに3月22日には、映画『告白』にも出演した俳優・橋本愛さんの朗読で、Amazon Audibleも配信される。これを記念して、橋本さんと湊さんの対談を行った。 (取材・文=立花もも撮影=干川修) 橋本愛さん(以下、橋本)Audibleをきっかけに改めて『告白』に触れて、美月をもう一度演じたくなりました。学校では委員長のまじめなタイプだけど、プライベートではパンキッシュな服装をして自己表現している彼女は、内側に矛盾と孤独を抱えている。そんな彼女が、修哉とのやりとりにどれほどの救いを感じていたのか、痛切に感じることができて、今ならもっとこういう表現ができるのに……と。だから、美月視点の第二章を朗読するときが、いちばん詰まることが多かったですね。 湊かなえさん(以下、湊)私が現場にお邪魔したときは第三章を朗読されていましたね…