高田郁
- 職業・肩書き
- 作家
- ふりがな
- たかだ・かおる
プロフィール
最終更新 : 2019-11-18
兵庫県宝塚市に生まれる。中央大学法学部卒。1993年、集英社レディスコミック誌『YOU』の漫画原作者としてデビューする。当時のペンネームは川富士立夏。父親が山本周五郎のファンであり、子どもの頃から周五郎作品を始めとする時代小説に親しみながら育つ。40代半ばで山本周五郎の短編「なんの花か薫る」を読み、大いなる刺激を受けて時代小説作家への転身を決意。2007年、『出世花』で第2回小説NON短編時代小説賞奨励賞を受賞。これを機に2008年に時代小説作家としてデビューする。文芸評論家の細谷正充氏から「頭抜けた才能」と評価され、2015年には本作の続編として『蓮花の契り 出世花』(ハルキ文庫)を発表する。
小説家人生の幕開けから華々しい実績を次々と生み出していく。作家デビュー2年目の2009年には、氏の代表作とされる『みをつくし料理帖』シリーズの第一弾『八朔の雪』を出版。大坂から単身で江戸にやってきた少女、澪が、東京神田の上方料理の店で奮闘しつつ、やがて一流の料理人へと成長する姿を描いた大人気シリーズで、同年の歴史・時代小説ベスト10で第1位、R-40本屋さん大賞・文庫部門で第1位を獲得。シリーズ10巻で完結した後、2018年には特別編として『花だより みをつくし料理帖 特別巻』が刊行された。また、2017年5月には、向田邦子賞受賞歴をもつ藤本有紀が脚本を手がけ、若手女優黒木華主演でドラマ化。同年11月にはDVDも発売された。
他の著作に『銀二貫』、『あい 永遠に在り』、『あきない世傳 金と銀』シリーズなど多数。2019年には、『銀二貫』で描かれている大阪天満宮で講演会を行うなど、書籍と商業施設とのコラボレーションイベントにも参加している。