小野寺史宜
- 職業・肩書き
- 作家
- ふりがな
- おのでら・ふみのり
ジャンル
プロフィール
最終更新 : 2019-11-18
1968年、千葉県生まれ。子どもの頃から読書好きで、小学校では創作活動のクラブに参加した経験がある。法政大学文学部で英文学を学んだ後、会社員生活を経て執筆活動に専念する。2006年、サッカーをテーマにした青春短編小説『裏へ走り蹴り込め』で第86回オール讀物新人賞を受賞。2008年に『ROCKER』でポプラ社小説大賞優秀賞を受賞し、作家としての第一歩を踏み出す。2012年に1作目が刊行された『みつばの郵便屋さん』は、郵便配達員が届ける手紙がきっかけとなって物語が展開していくプロットが人気のシリーズもの。「一通の手紙が巻き起こす奇跡はもちろん、郵便配達員と街の人々の温かな交流も楽しめる」と発売当初から依然として人気は高く、文庫化されている。
2017年に発表された『本日も教官なり』では、バツイチ中年の自動車教習所教官、豊士とその元家族、さらには教習所に通ってくる生徒たちそれぞれの人間模様が描かれている。2019年本屋大賞にノミネートされた『ひと』では、肉親に先立たれ、孤独に苛まれる青年が、商店街の人や仲間たちとふれあううちに心を開いていく様子が描かれている。それぞれの作品で舞台となる背景は異なるが、いずれも人と人との心のつながりにスポットをあてた作品を得意とする。
他の著作に、『それ自体が奇跡』(講談社)、『夜の側に立つ』(新潮社)、『リカバリー』(新潮社)、『太郎とさくら』(ポプラ社)など多数ある。