新曲『風と共に』は40年ぶりのNHKみんなのうた――エレファントカシマシ宮本浩次インタビュー【後編】
7月26日(水)発売の新曲『風と共に』は、前編で宮本が語った最近のコンサートの情景とシンクロするような優しさと説得力に満ちた名曲だ。 「自慢の歌です。歌詞の中の言葉は、今までの曲と似てるかもしれないけど、本質は新しい。自由を求めるということを……自由なんてあるのかってことも含めて、まっすぐ歌ってると思います。NHKの方からは、『風に吹かれて』とか『今宵の月のように』みたいに、エレファントカシマシの2面性があるとしたら(2枚組ベスト盤にそれぞれ名付けた)“Roll&Spirit”じゃなくて“Mellow&Shout”のほう、メロディーの美しい曲にしてくださいとだけ言われました。激しいロックの曲じゃなくて、アコースティックな感じのある曲に、と。僕もそれはすごくいいなと思って、張り切って作りました。『みんなのうた』だからといって、子ども向けと思って作ってはいない。自由というもの、夢や希望を歌った歌だけど、夢や希望を追い求めることに子どもも大人もない。というか、あるっちゃあるけどないっちゃないですから。悲しみを乗り越えてる回数は、大人のほうが多いかもしれないけど、子どもは子どもなりに悲し…