川上弘美
- 職業・肩書き
- 作家
- ふりがな
- かわかみ・ひろみ
プロフィール
最終更新 : 2019-11-18
1958年4月1日、東京生まれ。5歳から7歳までの幼少期をアメリカで過ごす。高校を卒業後、お茶の水女子大学理学部生物学科に入学し、SF研究会に所属。1980年、大学在学中に、ニュー・ウェーブSF雑誌「季刊NW-SF」の第15号にて、「小川項」の名義で短編「累累」を掲載、その後も座談会や編集に携わる。
1980年、大学卒業後NW-SF社に入社するが、1982年の「季刊NW-SF」の休刊を機に、田園調布雙葉中学校・高等学校で生物科教員として働きはじめる。1986年までの4年間教員として勤めるが、退職。結婚と出産を経て、1994年に発表した短編『神様』(中央公論社)で第1回パスカル短篇文学新人賞を受賞した。その後、1996年には『蛇を踏む』で第115回芥川賞、1999年には『神様』(中央公論社)で第9回紫式部文学賞、第9回Bunkamuraドゥマゴ文学賞、2000年『溺レる』(文藝春秋)で第11回伊藤整文学賞、第39回女流文学賞など、多数の賞を受賞している。『神様』には、人魚に魅せられた人物の物語を描く「離さない」など多数の短編小説が収録されている。
純文学として15万部を超えるベストセラーとなった恋愛小説『センセイの鞄』(平凡社)は、「太陽」(平凡社)に1999年7月号から2000年12月号まで連載され、後に文春文庫版と新潮文庫版も刊行された。同作品は2001年に第37回谷崎潤一郎賞を受賞している。2003年には、久世光彦監督でテレビドラマ化、WOWOWにて放送された。
文学小説の他、2009年の『なんとなくな日々 』(新潮文庫)や2013年の『晴れたり曇ったり』(講談社)などのエッセイ集も多く出版されている。その他の著書に、2003年の『ニシノユキヒコの恋と冒険』(新潮社)、2008年には『風花』(集英社)や『どこから行っても遠い町』(新潮社)のほか、2011年には『神様2011』(講談社)など多数ある。
受賞歴
最終更新 : 2018-6-8
- 1994年
- 『神様』第1回パスカル短編文学新人賞
- 1996年
- 『蛇を踏む』第115回芥川賞
- 1999年
- 『神様』第9回紫式部文学賞
- 1999年
- 『神様』第9回Bunkamuraドゥマゴ文学賞
- 2000年
- 『溺レる』第11回伊藤整文学賞 小説部門
- 2000年
- 『溺レる』第39回女流文学賞
- 2001年
- 『センセイの鞄』第37回谷崎潤一郎賞
- 2007年
- 『真鶴』第57回,平成18年度芸術選奨文部科学大臣賞
- 2015年
- 『水声』第66回読売文学賞小説賞
- 2016年
- 『大きな鳥にさらわれないよう』第44回泉鏡花文学賞