ネットを騒然とさせた衝撃のエピソードを収録。『ど根性ガエルの娘』3巻は、胸を抉る会心作だった!
『ど根性ガエルの娘』(大月悠祐子/白泉社) タイトルからは決して想像もつかない衝撃的な内容が話題を集めている『ど根性ガエルの娘』(大月悠祐子/白泉社)。現在、無料WEBコミックマガジン「ヤングアニマル Densi」で連載中の本作、待望の第3巻が6月29日(木)に発売された。本作は、国民的ギャグマンガ『ど根性ガエル』の作者である吉沢やすみの娘・大月悠祐子が、実際に起こった家族のエピソードを回想しつつまとめた一作だ。 国民的マンガ家とその家族の半生。ギャグマンガ家の人生というと、なんとなく賑やかで笑えるようなものを想像するかもしれない。しかし、本作は決してそんな内容ではない。むしろ、その逆。大月が置かれた環境はあまりにも過酷で、何度もページをめくる手が止まってしまうほどだった。 大月の父親、吉沢やすみは偉大なマンガ家だ。デビュー作である『ど根性ガエル』が大ヒットを記録し、若くして国民的な作家となった。しかし、それは彼の“光の部分”でしかない。光があれば陰もある。そう、本作はその“陰の部分”に焦点を当てているのである。 吉沢やすみの陰とはなにか。誤解を恐れずに言うならば、“…