島本理生
- 職業・肩書き
- 作家
- ふりがな
- しまもと・りお
ジャンル
プロフィール
最終更新 : 2021-9-28
1983年、東京生まれ。幼い頃から読書好きで小学5年生で小説家を目指す。中学生時代に執筆を開始し、掌編小説コンクールに作品『鳩よ!』を応募し当選、年間MVPを獲得する。都立高校在学中の2001年に約5日間で書き上げたという『シルエット』で第44回群像新人文学賞優秀作を受賞し、デビューする。2003年には、わずか1週間足らずで執筆を完了させた『リトル・バイ・リトル』で第25回野間文芸新人賞を最年少受賞。第128回芥川賞の6作品にもノミネートされ、一躍、脚光を浴びる。
2004年、『生まれる森』でも芥川賞にノミネート。本作品中では、幼少時の読書体験で感銘を受けたという那須正幹氏の短篇『The End of the World(ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド)』を登場させている。2005年には、自身初となる書き下ろし長編小説『ナラタージュ』を出版。リアルに描かれた恋の苦しみや切なさが世間からの評判を呼び、「この恋愛小説がすごい!2006年版」(宝島社)で1位を獲得。『ナラタージュ』と、2015年に刊行され島清恋愛文学賞を受賞した『Red』の着地点的な位置づけとして2016年に発表されたのが『イノセント』。2018年には、親を殺害した少女の心の機微を丹念に描いた『ファーストラヴ』で直木賞を受賞する。
ティーンエイジャーの時期に経験する繊細な気持ちや心の痛み、傷を丁寧にすくい取り、揺るぎない筆致で綴った作風は、10~20代の思春期世代のみならず、幅広い世代から共感を得ている。他には『アンダスタンド・メイビー』『君が降る日』『夏の裁断』など多数の著作がある。
受賞歴
最終更新 : 2018-6-8
- 2001年
- 『シルエット』第44回群像新人文学賞 優秀作
- 2003年
- 『リトル・バイ・リトル』第25回野間文芸新人賞
- 2018年
- 『ファーストラヴ』第159回直木賞