与田祐希さんが選んだ1冊は?「自分が生きる世界がすべてじゃないと作品に“海の広さ”を教わりました」
※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2023年7月号からの転載になります。 毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、与田祐希さん。 (取材・文=斎藤春子写真=booro) 2000年生まれの与田さんと、1997年にスタートし、現在も連載中『ONE PIECE』との出会いは、アニメからだった。 「小学生の頃に家族でハマって、当時はDVDをレンタルして1話から見ていました。その後、コミックスを自分で買って、中学生の時は暇さえあれば読んでいましたね」 作品の魅力を問うと、ユニークで魅力的なキャラクター造形に加えて、言葉選びのセンスだと語る。 「背中を押される言葉だけじゃなく現実的なセリフもあって、名言がすごく多いじゃないですか。最近のライブでも、私が『ONE PIECE』好きだと知るファンの方たちが集まって『マリンフォード頂上戦争編』の“仲間がい゛るよ!!!!”ってセリフを掲げてくれたことがあって、それを見た時はすごくグッと来ました」 与田さんにとって、マンガやアニメなどに没頭する時間は「現実を忘れて旅に出るよう…