AIでは予測できないヒットが世の中を動かす/【対談】鈴木おさむ×池田有来
『硫黄島からの手紙』『ルパン三世』ほか、数々の映画作品に携わられてきたプロデューサー・池田有来さんが小説家デビュー。同じく映像の世界で活躍し、小説も執筆される放送作家・鈴木おさむさんとの対談が、ダ・ヴィンチ6月号で実現しました。今回、本誌には収まりきらなかったトークをWEBにてまるっと大公開。長年ヒット作を生み出し続けるお二人に聞く、ヒットする・しないの違いとは?“面白い”って何ですか? (取材・文=冨田ユウリ撮影=山口宏之) ヒットする作品には“法則”がある ――よろしくお願いします。早速ですが、今回池田さんが書かれた小説『ベルベット・イースター』は映像化、大ヒットを狙っていらっしゃるのでしょうか? 池田有来さん(以下、池田)すごい質問ですね(笑)。この作品に関しては、純粋に“小説”として書きました。ヒットを狙うと自由に書けなくなるんですよ。ヒットの論理に引っ張られちゃうというか。 鈴木おさむさん(以下、鈴木)めっちゃわかります! 僕も小説を書くと「映像化するんですか」ってよく聞かれるんです。でも、最初から映像化、ヒットさせることを狙ってしまうと、小説としてつ…