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タグ:短編集

過去の'短編集'タグの記事一覧(135件)

  • レビュー

    痺れるような頭脳戦、論理的思考、騙し打ち…鮮やかな逆転劇が気持ちいい、圧巻の頭脳バトル小説

    『地雷グリコ』(青崎有吾/KADOKAWA) 出会った時から勝負は始まっている。積み重ねる論理的思考と観察、心理戦、騙し打ち。痺れるような頭脳バトルが体感できる小説が『…

    暮らし

    2023/12/19

  • レビュー

    村上春樹の短編6作が、1本のアニメ映画になる? 2024年初夏公開『めくらやなぎと眠る女』原作紹介

    『めくらやなぎと眠る女』(村上春樹/新潮社) 村上春樹原作の映画といえば『ドライブ・マイ・カー』がアカデミー賞の国際長編映画賞を受賞したことが記憶に新しいですが…

    文芸・カルチャー

    2023/12/5

  • レビュー

    性被害、女性軽視、ルッキズム。あらゆる「わたし」が直面する生きづらさを露わにし、私小説の領域にも踏み込んだ西加奈子が織り上げる8つの物語『わたしに会いたい』

    『わたしに会いたい』(西加奈子/集英社) 西加奈子さんの小説の魅力は、到底一言で言い表せるものではない。ただ、強いて1つ挙げるとするなら、「容赦のなさ」が抜きん出…

    文芸・カルチャー

    PR 2023/12/4

  • レビュー

    不倫中に見た仏像の中指に着目したエロティックな理由とは? 読むと無性に美術館に行きたくなる原田マハの新作短編集『黒い絵』

    『黒い絵』(原田マハ/講談社) 原田マハ氏の小説を読むと、無性に美術館に足を運びたくなる。その作品のほとんどに、ゴッホやセザンヌなど実在した画家が登場したり、ア…

    文芸・カルチャー

    2023/11/29

  • レビュー

    日本のどこにでもある地味で「微妙」な県。そんな架空の黒蟹県を舞台に描かれるのは、どこか馴染み深い日々の営み

    『神と黒蟹県』(絲山秋子/文藝春秋) 県北には黒蟹山と狩衣山というふたつの山があり、南側は海に面している。重要文化財の黒蟹城を擁するかつての中心地である灯籠寺市…

    文芸・カルチャー

    PR 2023/11/13

  • レビュー

    50年前に書かれたSF短篇、現在実現しているのはどっち? 「テレビ電話」と「大便宇宙放出男」のSF作品を実現可能性の観点から比較考察

    『夜を走る トラブル短編集』(筒井康隆/KADOKAWA) 2007年アップルから「初代iPhone」が発表された。タッチディスプレイ機能を搭載したこのスマートフォンの登場で世界に…

    文芸・カルチャー

    2023/11/5

  • レビュー

    『時をかける少女』の筒井康隆、最後の作品集。筒井作品を読んだことのない人こそ読んでほしいと思った理由

    『カーテンコール』(筒井康隆/新潮社) 「引退」という言葉で一番に思い浮かぶのは、ジブリの宮崎駿監督だ。彼は1997年に製作した「もののけ姫」の会見でも、2001年の「…

    文芸・カルチャー

    2023/11/1

  • レビュー

    筒井康隆の最後の短編集は「誤変換」だらけ? 意味のない文章によって高められた「物語性への飢餓感」の先にある快楽

    『ジャックポット』(筒井康隆/新潮社) スロットマシーンなどには「ジャックポット」と呼ばれる大当たりがあり、それまでの敗者たちの掛け金が累積されており、ギャンブ…

    文芸・カルチャー

    2023/10/31

  • レビュー

    日本以外が全部海に沈没したパロディ短編。ローマ法王が欲しがった「上野公園」の活用方法が大胆すぎる

    『日本以外全部沈没 パニック短篇集』(筒井康隆/KADOKAWA) 日本で1年の間に震度1以上の地震が起こる回数のおおよその平均は2000回とも言われている。1923年9月1日の関東…

    文芸・カルチャー

    2023/10/29

  • レビュー

    頑張りすぎているあなたへ…“文学少女”シリーズの野村美月が紡ぐ、甘くて優しい物語『ものがたり洋菓子店 月と私』

    『ものがたり洋菓子店 月と私』(野村美月/ポプラ社) どうしようもなく将来が不安、自分の気持ちに素直になれない、自分に自信が持てないetc…。そんな悩みを抱えている人…

    文芸・カルチャー

    2023/10/26

  • レビュー

    全裸のうら若き男女が「温泉に乗る」奇妙な冒険短編。欲望を掻き立てられるも、満たされない筒井康隆の『エロチック街道』

    『エロチック街道』(筒井康隆/新潮社) たとえば今、相当な空腹に襲われてぺこぺこだとする。歩いていると目の前に中華料理屋の扉が開き、中からにんにくと胡椒のきいた…

    文芸・カルチャー

    2023/10/23

  • インタビュー・対談

    「皆がスルーしていくところでギャーギャー騒ぐのが小説家の仕事」。『地図と拳』で直木賞受賞の小川哲氏に最新作について聞いてみた

    発表するたびに読者の期待を超える傑作を生み出し続ける作家、小川哲さんの最新作は、なんと作家小川哲が主人公。連作短編集『君が手にするはずだった黄金について』(新…

    文芸・カルチャー

    2023/10/22

  • レビュー

    平凡なおれが「女性にデートを断られた」とTVニュースに? 集団心理を風刺的に描いた筒井康隆のユーモア短編集

    『おれに関する噂(新潮文庫)』(筒井康隆/新潮社) 〈NHKテレビのニュースを見ていると、だしぬけにアナウンサーがおれのことを喋りはじめた〉という一文で始まるのは、…

    文芸・カルチャー

    2023/10/20

  • レビュー

    同じ映画を離れた席で観る女、番犬をレンタルする高齢女性…。6人の作家が描く「おひとりさま」に活力をもらう

    『おひとりさま日和』(双葉社) 『おひとりさま日和』(双葉社)は、6人の作家がそれぞれおひとりさま女性を描いた短編集である。なかでも、〈一緒になにかをしても心が…

    文芸・カルチャー

    2023/9/24

  • レビュー

    獰猛な執着心で息子の人生を支配する母。主人の張形に仏像を彫る妾の心情――江戸のどぶ川沿いで、醜くも懸命に生きる人々の姿を描いた物語『心淋し川』

    『心淋し川』(西條奈加/集英社文庫) 流れぬ川の水は、塵芥の堆積と共に淀み、やがて腐る。下から上へと臭い立つ腐臭は、夏の盛りにとりわけ酷く、人々の顔を歪ませる。…

    文芸・カルチャー

    2023/9/20

  • レビュー

    就業間際には絶対に電話を取らないママさん社員。会社あるあるが止まらない、お仕事連作短篇集『明日も会社にいかなくちゃ』

    『明日も会社にいかなくちゃ』(こざわたまこ/双葉社) 「うちの会社にもこういう人いる!」……と思わず言いたくなる小説。それが、こざわたまこさんの『明日も会社にいか…

    文芸・カルチャー

    2023/9/13

  • レビュー

    “刑事の母”を持つ娘と“新聞記者の娘”を持つ母。親子が繰り広げる推理と情報の心理戦を描いた短編集『球形の囁き』

    『球形の囁き』(長岡弘樹/双葉社) 身近な誰かが“犯罪者”になる。私たちは、その可能性を普段あまり考えない。だが、殺人を含めたあらゆる犯罪において、加害者となるか…

    文芸・カルチャー

    2023/8/29

  • インタビュー・対談

    「切った後の髪の毛が気持ち悪い」なぜ人間の髪の毛はこうも不気味なのか? 怪奇小説集『禍』小田雅久仁インタビュー

    『禍』(小田雅久仁/新潮社) 〈からだ〉をモチーフにした怪奇小説集『禍』(小田雅久仁/新潮社)が発売された。発売に際して、台湾映画「呪詛」の監督から激賞の言葉をもらっ…

    文芸・カルチャー

    2023/8/17

  • インタビュー・対談

    ラランド・ニシダ「家庭科は“2”でした。針に糸を通すのが苦手」 不器用な人に読んでほしいと語る著者の、器用に生きられない愛らしい一面〈インタビュー〉

    年に100冊の本を読む生活を10年続けている読書芸人、お笑い芸人ラランドのニシダが初小説『不器用で』(ニシダ/KADOKAWA)を書き上げた。不器用な人に読んでほしいと著者が…

    文芸・カルチャー

    2023/8/10

  • インタビュー・対談

    ラランド・ニシダの小説は暗すぎる? 又吉直樹「どれも優しいですよ」――小説家デビューを飾ったニシダが憧れの先輩と初対談!

    初めて小説執筆に挑戦し、短篇小説集『不器用で』が7月24日に発売となったニシダさん。小説家デビューにあたりどうしても会いたかったのが、芸人と作家のふたつのジャン…

    文芸・カルチャー

    2023/8/10

  • レビュー

    「私の人生はとてもクソでした」が、全てを失った女性の人生を救った。遊園地の従業員の生き様を描いた『ほたるいしマジカルランド』

    『ほたるいしマジカルランド』(寺地はるな/ポプラ社) 「仕事」に対する捉え方は、人によってさまざまだ。仕事を「生きがい」と言う人もいれば、「生きるため」と割り切…

    文芸・カルチャー

    2023/8/4

  • レビュー

    ラランド・ニシダ 小説家デビュー。作者が仕掛けた、「遺影」を作る主人公のいきすぎた“貧乏”アピールについて掘り下げてみる

    『不器用で』(ニシダ/KADOKAWA) 年に100冊の本を読む読書芸人として知られる、お笑い芸人ラランドのニシダが初小説『不器用で』(ニシダ/KADOKAWA)を書き上げた。不器…

    文芸・カルチャー

    2023/8/3

  • レビュー

    いじめから救うふりをしてセクハラを強要!? 人生に迷える人たちの背中を押す“おばあちゃん"の忘れがたい言葉とは

    『あなたはここにいなくとも』(町田そのこ/新潮社) 『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を受賞した町田そのこ氏が、2023年2月、新たな短編小説『あなたはここにいなくと…

    文芸・カルチャー

    2023/7/17

  • レビュー

    本を食べる女、耳の中に入り込む男、肉の海を掻き分ける男。人間の体の部位を切り取った奇妙奇怪な短編小説集

    『禍』(小田雅久仁/新潮社) “人間の〈からだ〉以上に不気味なものはない” “〈からだ〉は生きて動くものでありながら、つねに〈死〉を孕んだものとして存在している” 約1…

    文芸・カルチャー

    2023/7/12

  • レビュー

    ままならない男女の日常をリアルに描く桐野夏生の新作短篇集! 結婚の理想と現実の間で苦しむ主婦が選ぶ道は

    『もっと悪い妻』(桐野夏生/文藝春秋) 人の心は複雑だ。ひとりで生きていきたいと願う強さと、何かにすがらなければ生きていけない弱さを抱えている。特に愛や恋が絡む…

    文芸・カルチャー

    2023/6/29

  • レビュー

    他者との“ズレ”を正してくれる何かを求める人へ。墓守の青年が持つ「花の種」が物語をつなぐ連作短編集『うるうの朝顔』

    『うるうの朝顔』(水庭れん/講談社) 人生において、何らかの“ズレ”を感じる瞬間がある。あの日、あのタイミングで、あの場所で、「何かがズレた」と。しかし、そう感じ…

    文芸・カルチャー

    2023/6/21

  • レビュー

    作家生活10周年!『この本を盗む者は』スピンオフを含む、深緑野分の珠玉の短編集

    『空想の海』(深緑野分/KADOKAWA) 頭の中であれこれと空想をめぐらす。そんな時間ほど、心に栄養を与えてくれるものはない。それは、血となり、肉となり、骨となる。明…

    文芸・カルチャー

    2023/5/31

  • レビュー

    疲れた心にそっと届ける、癒しの一杯。注目の作家陣による短編小説集『ほろよい読書 おかわり』

    『ほろよい読書 おかわり(双葉文庫)』(青山美智子、朱野帰子、一穂ミチ、奥田亜希子、西條奈加/双葉社) “今日も一日よくがんばった自分に、ご褒美の一杯を” 上記のキ…

    文芸・カルチャー

    2023/5/17

  • レビュー

  • レビュー

    食べることは生きること。疲れた心と体に染みる、美味しい連作短編集『まずはこれ食べて』

    『まずはこれ食べて』(原田ひ香/双葉文庫) 疲れている時、心が荒んでいる時、温かいご飯をお腹に入れると、それだけでホッとする。しかし、そういう時ほど忙しさにかま…

    文芸・カルチャー

    2023/4/14