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タグ:短編集

過去の'短編集'タグの記事一覧(135件)

  • レビュー

    綿矢りさ節炸裂! コロナ禍の“明るすぎる人間の闇”に迫る痛快短編集『嫌いなら呼ぶなよ』

    『嫌いなら呼ぶなよ』(綿矢りさ/河出書房新社) コロナ禍という異質な時間は、私たちの脳みそを確実に狂わせたと思う。未知のウイルスに怯え、他人との接触を避け、家の…

    文芸・カルチャー

    2023/3/28

  • レビュー

    甲子園地区予選の裏で起きた自転車盗難事件。事件の裏に隠された切なる願いを集めた長岡弘樹の自選短編集『切願』

    『切願 自選ミステリー短編集』(長岡弘樹/双葉文庫) どっしりとした重厚な長編ミステリーもいいが、技巧の光る短編ミステリーで「そうきたか!」の驚きを味わいたい。そ…

    文芸・カルチャー

    2023/3/23

  • レビュー

    もし死後に「宅配便」を送れるなら。天国からの贈り物を受け取った4人が描かれる、あたたかな短編集

    『天国からの宅配便あの人からの贈り物』(柊 サナカ/双葉社) 命の灯火が消えかけたそのときに、人が思い出すのは身近な家族や友達ばかりではない。遠い過去に別れてしま…

    文芸・カルチャー

    2023/3/2

  • レビュー

    期待の新人漫画家が描く、寒く切ない気持ちがあふれる短編集

    『うみべのストーブ 大白小蟹短編集』(大白小蟹/リイド社) 「同棲していた恋人が自分に愛想を尽かして家を出て行ってしまった。するとストーブが突然話しかけてきて、…

    マンガ

    2023/1/31

  • レビュー

    村山由佳氏デビュー三十年記念作品。言葉を超えて生まれた「愛」を紡いだ短編集『ある愛の寓話』

    『ある愛の寓話』(村山由佳/文藝春秋) 1993年、『天使の卵エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞し、作家としてデビューした村山由佳氏が、今年デビュー30年…

    文芸・カルチャー

    2023/1/31

  • レビュー

    翁面をかぶった男に脱出不可能な家に閉じ込められ――「読書の秋」にオススメの、ホラー&ファンタジー短編集

    『秋の牢獄』(恒川光太郎/KADOKAWA) 吹き抜ける風が冷たくなり、すっかり秋めいてくるこの時期、毎年、手に取りたくなる小説がある。それが、ちょっぴりゾクっとする短…

    文芸・カルチャー

    2022/11/11

  • レビュー

  • レビュー

    不思議なお菓子でお悩み解決!? あやかしが営む“妖“菓子店をめぐる、ほっこり連作短編集

    『夕闇通り商店街 コハク妖菓子店』(栗栖ひよ子/ポプラ社) うまくいかない日常を生き抜くために、私たちには甘いものが必要だ。口の中に放り込むだけで、気分が前向きに…

    文芸・カルチャー

    2022/6/2

  • レビュー

    この恋、きっと大人になっても忘れない。汐見夏衛ら4人の作家が描く「卒業」物語

    『卒業 桜舞う春に、また君と』(汐見夏衛、丸井とまと、河野美姫、水葉直人/スターツ出版) 春は心がざわつく季節だ。出会いと別れが重なるだけではない。木々が芽吹き、…

    文芸・カルチャー

    2022/4/20

  • インタビュー・対談

    【本屋大賞2022ノミネート】「すごい才能が現れた!!」連作集『スモールワールズ』の誕生経緯と登場人物の魅力/一穂ミチロングインタビュー

    本屋大賞2022ノミネート! 誰かの悲しみに寄り添いながら、愛おしい喜怒哀楽を描き尽くす連作短編集。著者の一穂ミチ氏の創作の裏側に迫るインタビューをお届けします。 …

    文芸・カルチャー

    2022/1/24

  • レビュー

    【本屋大賞2022ノミネート】夫の不倫に鬱屈する女性と中学生の少年の交流、初孫の誕生をきっかけに光と闇を見る一家…多様な喜怒哀楽を描く連作短編集

    本屋大賞2022ノミネート! 『雪よ林檎の香のごとく』でデビュー以来、多数の作品を書き続けてきた一穂ミチ氏による、誰かの悲しみに寄り添いながら、愛おしい喜怒哀楽を描…

    文芸・カルチャー

    2022/1/24

  • レビュー

    ステイホーム中に人を殺すならどうする? 「新しい生活様式」をトリックに生かしたミステリーの競演

    『ステイホームの密室殺人1 コロナ時代のミステリー小説アンソロジー』(織守きょうや、北山猛邦、斜線堂有紀、津田彷徨、渡辺浩弐/星海社) 新型コロナウイルスは、私た…

    文芸・カルチャー

    2020/9/6

  • レビュー

    『コンビニ人間』の村田沙耶香が新境地へ! 村田ワールド全開の短編集『丸の内魔法少女ミラクリーナ』

    『丸の内魔法少女ミラクリーナ』(村田沙耶香/KADOKAWA) 村田沙耶香さんの短編集『丸の内魔法少女ミラクリーナ』(KADOKAWA)は、時間があるときに読むことをおすすめし…

    文芸・カルチャー

    2020/4/20

  • レビュー

    「こんなこと書いちゃって大丈夫?」筒井康隆による皮肉とユーモアの極上SF短編集

    『堕地獄仏法/公共伏魔殿』(筒井康隆/竹書房) この本は、猛毒だ。「危険」と注意喚起しても良いくらいだ。ドキッとしてしまうような皮肉とユーモア。その刺激がいつの間…

    文芸・カルチャー

    2020/4/17

  • レビュー

    「平凡なお母さん」なんて一人もいない。ある女性の人生を死後から遡る、話題の連作短編集が文庫化

    本日発売の「文庫本」の内容をいち早く紹介! サイズが小さいので移動などの持ち運びにも便利で、値段も手ごろに入手できるのが文庫本の魅力。読み逃していた“人気作品”を…

    文芸・カルチャー

    2020/4/17

  • レビュー

    不倫解消の代償が「彼の左腕」だったら…? 直木賞候補作がついに文庫化!

    本日発売の「文庫本」の内容をいち早く紹介! サイズが小さいので移動などの持ち運びにも便利で、値段も手ごろに入手できるのが文庫本の魅力。読み逃していた“人気作品”を…

    文芸・カルチャー

    2020/4/8

  • レビュー

    なぜ少女は「わりばし」に転生した⁉ 芥川賞作家・今村夏子の最新作は、奇妙で不穏で純粋な愛の物語

    『木になった亜沙』(今村夏子/文藝春秋) 芥川賞作家・今村夏子さんの小説は、いつも不穏な気配に満ちている。文章から想起される情景がいつ反転するのか、信じている世…

    文芸・カルチャー

    2020/3/27

  • レビュー

    最愛の妻の元カレが我が家にやってきて…!? 本屋大賞2位の『ひと』や『まち』で人気の小野寺史宜が織りなす初の短編集『今日も町の隅で』

    『今日も町の隅で』(小野寺史宜/KADOKAWA) 小野寺史宜さんの書く小説はすべて、同じ地平で繋がっている。出てくる土地の名前が単に共通しているから、ではない。同じ電…

    文芸・カルチャー

    2020/3/1

  • レビュー

    SFを通して“人間の本質とは何か”を問う「現代SF界最高の作家」の緻密で美しい世界に酔いしれる…テッド・チャン『息吹』

    『息吹』(テッド・チャン:著、大森望:訳/早川書房) 『息吹』は、ヒューゴー賞、ネビュラ賞、英国SF協会賞、星雲賞など国内外の名だたる賞を次々と受賞し、“現代SF界最高…

    文芸・カルチャー

    2020/2/29

  • レビュー

    あなたは「トイレ」で本を読む派? 読まない派? どちらも楽しめるトイレ本

    『トイレで読む、トイレのためのトイレ小説ふた巻きめ』(著:雹月あさみ/イラスト:ヨシタケシンスケ/KADOKAWA) 令和2年も始まり、みなさんトイレ生活をエンジョイして…

    文芸・カルチャー

    2020/1/31

  • レビュー

    悩める女性たちに捧ぐ。人が占いの果てに見つけるものとは?――木内昇『占(うら)』

    『占(うら)』(木内昇/新潮社) 心に大きな悩みをかかえ途方に暮れたとき、人は時として、「占い」の虜になってしまう。暗闇で見つけた一筋の光にすがるように。 時代譚…

    文芸・カルチャー

    2020/1/25

  • レビュー

    ゲイの叔父とその恋人、叔父に恋をする私──三角関係の行方は? R-18文学賞で絶賛、さまざまな愛のかたちを描く『なないろ』

    『なないろ』(夏樹玲奈/新潮社) 旅行を趣味にしているので、時間が空けばいろいろな土地に行く。憧れていた夜の砂漠も歩いたし、地雷が埋まる土地にも行った。観光客向…

    文芸・カルチャー

    2020/1/18

  • レビュー

    「ぎゃあああああっ!」――2月に映画公開、全米を震わせた「ホラー短編集」が本当に怖い!

    『スケアリーストーリーズ 怖い本1 いばりんぼうをつかまえた』(アルビン・シュワルツ:編、関麻衣子:訳、カワズミ:絵/岩崎書店) 「ぎゃあああああっ!」とおびえなが…

    文芸・カルチャー

    2020/1/15

  • レビュー

    怪物と戦い深淵を覗き込む者は、自らの心の底を知る――気鋭が放つ人間心理ミステリー! 『深淵の怪物』

    『深淵の怪物』(木江恭/双葉社) 大沢在昌、本多孝好、永井するみ、湊かなえを輩出したミステリーに特化した新人文学賞の最高峰、小説推理新人賞。第39回の同賞で応募作2…

    文芸・カルチャー

    2019/12/28

  • レビュー

    ホラー、SF、青春、ミステリ…『蜜蜂と遠雷』の恩田陸がおくる“最新型”短編集。あらゆるジャンルを網羅した18の名編

    『歩道橋シネマ』(恩田陸/新潮社) 夕暮れだろうか、それとも夜明けか。ひんやりとした建築物の合間からのぞく鮮やかな空の装丁が美しい『歩道橋シネマ』(恩田陸/新潮社…

    文芸・カルチャー

    2019/12/28

  • レビュー

    作家・法月綸太郎が、偏愛する東西の名作9篇に捧ぐ、オマージュ連作短編集『赤い部屋異聞』

    『赤い部屋異聞』(法月綸太郎/KADOKAWA) 心がザワついて眠れない夜は、身の毛のよだつようなミステリーを読みたい。恐ろしさに眠れなくなってしまうのは百も承知。だが…

    文芸・カルチャー

    2019/12/23

  • レビュー

    今最も高い評価を受けているSF作家アリエット・ド・ボダール初の邦訳短編集『茶匠と探偵』

    『茶匠と探偵』(アリエット・ド・ボダール:著、大島 豊:訳/竹書房) この出版を、首を長くして待っていたSFファンは多かったのではないだろうか。 11月末に刊行された…

    文芸・カルチャー

    2019/12/23

  • レビュー

    猫に寄り添われ、救われた女性を描いた唯川恵の短編集『みちづれの猫』

    『みちづれの猫』(唯川恵/集英社) 猫、というのは不思議な存在だ。気まぐれで、ときに冷たさも感じてしまうほど愛想がないが、なぜか一緒にいるだけで心が安らぐ。辛い…

    文芸・カルチャー

    2019/12/21

  • レビュー

    この小説を読んでもあなたは常識を疑わずにいられるか? 文学史上に刻む危険な短編集『生命式』

    『生命式』(村田沙耶香/河出書房新社) 決してグロテスクなシーンはない。猟奇的なシーンもない。描かれているのは、ある世界を生きる人々の日常だけだ。大事件や大波乱…

    文芸・カルチャー

    2019/11/15

  • レビュー

    身に覚えのある毒が、仄暗い感情を刺激する――兄弟姉妹の嫉妬にまみれた複雑な関係を描き出す連作短編集

    『アネモネの姉妹 リコリスの兄弟』(古内一絵/キノブックス) 「兄弟姉妹に一度でも仄暗い感情を抱いたことのあるあなたへ」 これは『アネモネの姉妹 リコリスの兄弟』(…

    文芸・カルチャー

    2019/10/12